お知らせ
2020年12月18日
滋賀県知事
三日月 大造 様
きょうされん滋賀支部
理事長 西川 茂
きょうされん滋賀支部「ひまわりの会」
会長初古悦子
新型コロナウイルス感染症に係る障害のある人および
障害福祉事業所等に関する要望書(第4次要望)
~利用者・家族・支援者の声に基づく要望~
平素より、障害のある人の地域生活を促進するためご尽力いただき敬意を表します。また、この度の新型コロナウイルス感染症の流行拡大にかかわっては、障害福祉施設に対しまして多くの物資の提供や、かかりまし経費等に支援をいただき深く感謝申し上げます。
さて、11月以降、日本全体の感染者数が日ごと過去最高を更新し、県内でも、いつ・どこで感染が広がってしまうかと、多くの市民が不安を感じているところです。その中にあって障害のある人や家族の不安は、より一層増すばかりです。
当会では、9月に提出しました「2021年度滋賀県予算に関わる障害福祉施策に関する要望」作成にあたり、会員事業所の利用者や家族、支援者にアンケート「三日月知事へ“わたしのねがい”」をとりました。その中でコロナに関する困りごとを要望項目としてまとめました。
利用者や家族、支援者の生の声としてお聞きくださり、対応いただきますようお願いします。
記
1、PCR検査等について
(1)障害のある人やヘルパーを含むすべての障害のある人を支援している人がPCR検査等を希望する場合は、優先的に速やかに、無料で検査を受けられるようにしてください。また、安心して日常の支援を受けられるよう、利用者、作業所職員、グループホームのキーパー、ヘルパーなど、全員に定期的な検査を実施してください。
2、衛生用品について
(1)マスクをつけることが難しい人、苦しい人がいます。障害特性によりマスクが付けられないことを示すカードなどを作成し、配布してください。
(2)マスクの価格も高いので気軽に購入することができない人もいます。一人暮らしや企業就労をしている障害のある人も含め、マスクや消毒液を無償提供してください。
(3)アルコール消毒の種類が多く、どこまでの効果があるのか一目ではわかりません。わかりやすい表示を作成してください。
3、障害特性を踏まえた情報の提供について
(1)一人で暮らす障害のある人を含むすべての障害のある人に対し、相談窓口やPCR検査のできる場所、発熱時の外来対応など、具体的にわかりやすい情報を提供してください。
4、感染しても安心して療養できるようにしてください
(1)障害のある人が感染した場合の入院時には、障害に配慮した治療をしてもらえるような医療体制、環境の整備等をお願いします。
(2)障害のある人やその世帯では、もし障害のある本人が感染したら、家族が感染したらと大きな不安を抱えています。各圏域で進められている「在宅生活困難障害者等支援事業」を圏域だけに任せず、県や圏域自治体がイニシアチブをとってください。またその情報を障害のある人のいる世帯に丁寧に伝えてください。
5、仕事・工賃について
(1)障害のある人が働く全ての障害福祉サービス事業所(生活介護を含む)を対象に、障害のある人の工賃を補填してください。
(2)障害者優先調達推進法に基づく作業所等の仕事やイベント等の販売先の確保を、従来を超える規模で推進してください。
6、くらしについて
(1)コロナ禍における製品の売り上げ・仕事(下請け作業等)の減少等により、給料や手当が減少しています。また、感染予防のためのマスクを含む予防品の価格の高騰や、光熱水費等の増加などの影響も大きく、所得の低い人ほど負担が増して大変困っています。障害のある人の生活を支える障害者年金の引き上げを国に要望してください。
7、余暇について
(1)障害ゆえに感染予防が難しい人や、外出や人とのふれあいができにくくなったことで、多くの障害のある人が大きな苦痛を強いられています。空き施設等、障害のある人が安心して過ごすことのできる場(密にならない場)を提供してください。また民間企業等にも場の提供を働きかけてください。その際の借り上げ料は県が補填してください。
以上